旧 Gehirn DNS から新しい Gehirn DNS へ移転する
はじめに
こんにちは yosida95 です。
この記事では、これまで提供していた Gehirn DNS から、現在 Public Preview 中の新しい Gehirn DNS へゾーンを移転する方法についてご説明します。
移転方法
それでは、移転方法についてご説明していきます。 以降では Gehirn Infrastructure Services の “yosida95” というプロジェクトに “smtp.gs” というドメインを移転してくるものとして説明を進めます。
なお、操作はここで説明する順番通りに行ってください。 この順番通りに行われなかった場合、いつまでたってもキャッシュサーバーやユーザークライアントが移転前の Gehirn DNS を参照し続け、正常に移転を行えない恐れがあります。
新しい Gehirn DNS にゾーンを作成する
新しい Gehirn DNS を操作するため、 Gehirn Infrastructure Services のコントロールパネル にログインします。
ログインをしたら、 “smtp.gs” を運用する “yosida95” プロジェクトに切り替え、プロジェクトに “smtp.gs” を追加します。 プロジェクトにドメインを追加し、所有権の確認が完了したら Gehirn DNS に新しいゾーンを作成します。
注意点として、ドメイン所有権の認証では、 NS レコードを追加する認証方法ではなく、必ず TXT レコードを追加する認証方式 を利用してください。
プロジェクトへのドメインの追加方法、そして Gehirn DNS へのゾーンの追加方法は [シリーズGWS]第3回 Gehirn DNS とプロジェクトのドメイン管理 でご説明したとおりです。
ゾーンの内容を移転する
次に、旧 Gehirn DNS から新しい Gehirn DNS とゾーンの内容をコピーしてきます。
まず smtp.gs の管理画面を開きます。
タブを「エクスポート」に切り替え、ここに表示された内容をコピーします。
Gehirn Infrastructure Services の smtp.gs の管理画面を開きます。
左上にある緑色の「アクティブバージョンをクローン」ボタンを押し、表示された入力フォームに適切なバージョン名を入力して新しいバージョンを作成します。
作成したバージョン画面の右端にある青いボタンを押してメニューを開き、「テキスト形式でインポート」を選択します。
インポート画面が表示されます。未だ何もリソースレコードを追加していないゾーンではこのように4つの NS レコードが表示されます。
旧 Gehirn DNS のエクスポート画面でコピーしたテキストをこのテキストボックスに追記する形で貼り付けます。 そして貼り付けたテキストのうち、 @ (TTL) IN NS で始まる行をすべて削除します。
確定ボタンを押すと無事にインポートが完了しました。 正しくインポートされていることを確認したら、左上の青い「このバージョンをアクティブにする」ボタンを押してインポートを実行したバージョンをアクティブにします。
旧 Gehirn DNS の NS レコードを書き換える
次に、旧 Gehirn DNS の smtp.gs の管理画面に戻ってきます。
「インポート」タブに切り替え、左端にある「現在のレコードを読み込む」ボタンをクリックします。
読み込まれたレコードのうち、 @ (TTL) IN NS で始まる NS レコードの行を新しい Gehirn DNS の権威サーバー*1に置き換えます。 最後に「保存する」ボタンを押します。
これで、旧 Gehirn DNS の応答の AUTHORITY SECTION が新しい Gehirn DNS に向くようになります。
ルートサーバーの NS レコードを更新する
最後に、レジストラで用意された方法を用いて smtp.gs の権威ネームサーバーを新しい Gehirn DNS サーバーのもの*1に更新してもらいます。
以上で移転作業はすべて完了です。 旧 Gehirn DNS でホスティングしていたレコードのうち最長の TTL 分だけ経過した後に、旧 Gehirn DNS からゾーンを削除してください。 この手順を踏むことで、ダウンタイムなく旧 Gehirn DNS から新しい Gehirn DNS へと移転することができます。
*1 新しい Gehirn DNS のネームサーバーは以下の通りです。
- ns2.gehirndns.org.
- ns2.gehirndns.net.
- ns2.gehirndns.com.
- ns2.gehirndns.jp.
おわりに
この記事では、これまで提供してきた Gehirn DNS から、現在 Public Preview 中の Gehirn DNS へと移転する方法についてご説明しました。
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